多い病気の豆知識

男性の不妊症

~不妊の原因が男性にある場合~
不妊の原因は、男女ほぼ同率と考えられておりますから、赤ちゃんを望まれているカップルは、
是非男性側も検査をなさるようお勧めいたします。
脊髄損傷・無精子症のかたも、ご相談ください。
各病院の産科とタイアップして妊娠を目指します。

・治療
まずゆっくり話を聞くカウンセリングから始まります。
生活指導やメンタルセラピーを行い、段階的に進めていきます。
血液検査、尿検査、精液検査、精巣検査、他の結果によっては、
薬物療法、外科的処置へと治療を進めます。

仕事やプライベートでのストレスで精力減退EDで悩む方も多いと思われます。
しかし、脊髄損傷無精子症の方でも、諦めることはありません。
是非、ご相談ください。

泌尿器科で多い病気

・不妊症、無精子症、更年期障害、ED(勃起障害)
・膀胱炎、過活動膀胱、神経因性膀胱、尿失禁
・悪性腫瘍
・前立腺肥大、前立腺炎
・結石症
・腎のう胞、包茎
・亀頭包皮炎、クラミジア尿道炎、梅毒、淋菌症、クラミジア感染症、尖圭コンジローマ、ケジラミ
その他

病気ごとの症状はこちら

皮膚科で多い病気

・陥入爪、肝班、水虫、脱毛症
・白癬、乾癬、カンジタ症、いぼ
・アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、湿疹、皮膚腫瘍、膿疱症、帯状疱疹
その他

病気ごとの症状はこちら

前立腺の病気

男性にだけある臓器【前立腺】は、膀胱のすぐ下にあり、尿道をぐるりと取り囲む組織です。
生殖にかかせない精液を作るという大切な仕事をしています。
しかし加齢に伴い、大きくなったり癌化したり、また炎症を起こしたりもします。
前立腺の病気の中で多い、炎症・肥大症・癌そして前立腺症についてお話しましょう。


前立腺炎

30代~40代と若い年代に多い病気です。
原因は細菌感染による炎症で、前立腺が腫れてむくみ大きくなるため起こります。
頻尿(トイレが近い)、残尿感(排尿しても残っている感じがする)、排尿時痛(おしっこをする時に痛む)特徴は発熱で、39度近い高熱が出ることもあります。

前立腺肥大症

50歳を過ぎると肥大症が多くなります
前立腺の腺組織が固く大きくなり尿道を圧迫するため、様々な症状が現れます
尿の出が悪い(細い)、排尿困難(おしっこが出にくい)、頻尿(トイレが近い)、夜間頻尿(夜中のトイレが多い) 
患者さんが困るのは夜間頻尿で、尿意で起き4回以上トイレに行き、寝不足となることです。
治療のメインはα‐ブロッカーの薬物投与で、この薬の出現で、以前は多く行われていた手術は減りました。
抗男性ホルモン薬も前立腺の体積を小さくする効果があります。

前立腺癌

50代以降になると、癌が発生することがあります。
症状はかなり進行しないと現れません。
診断はまず血液中のPSA値を調べ、生検(前立腺組織を採取)により確定診断とします。
治療は手術・放射線療法・ホルモン療法などをおこないます。

前立腺症 (慢性前立腺炎症候群)

前立腺・膀胱に異常はみられないのに、痛み・排尿困難・残尿感・頻尿などの症状があります。
治療に抵抗し薬物効果がなかなか得られないのが特徴です。
抗うつ剤や漢方薬が効くこともあります。


前立腺の病気は、男性にとって身近で避けられない病気ともいえます。
今までとどこか違うと感じたら、早めに受診して下さい。

膀胱・尿道の病気

尿路結石症

吐き気を伴うような腰背部の激しい痛み
血尿(赤い尿から、見た目は透明まである)
ただし 膀胱結石―痛みというより刺激症状を感じることが多い。 頻尿・残尿感。
尿管結石―もっとも痛い
腎結石――痛みは弱い

過活動膀胱

尿意―――漏れてしまうほどの切迫感のある強い尿意
頻尿―――2時間我慢できない。 漏れてしまう
夜間頻尿―就寝後2回以上トイレに行く

以上の症状があるのに、エコーでは実際の残尿が無い。
(残尿……排尿後も膀胱内に残っている尿)

神経因性膀胱

頻尿、排尿困難、尿失禁などの膀胱障害

・原因別障害
末梢神経障害―糖尿病、子宮ガン・直腸癌の手術後の排尿障害・残尿
中枢神経障害―脳梗塞・脳出血後の排尿障害・残尿・尿失禁・尿閉
その他、脊椎・頸椎損傷でも神経因性膀胱を起こす

クラミジア尿道炎・淋菌性尿道炎(性行為感染症)

淋菌性――激しい痛み。 排尿時痛。 尿道からの排膿
クラミジア―痛痒い。 女性は不妊の原因になる。

その他の病気

男性更年期障害(加齢性性腺機能低下症候群)

性機能をコントロールしている男性ホルモン「テストステロン」の分泌の減少によって起こる。

症状としては、
身体面―疲労感、筋肉痛、頭痛、異常な発汗、性欲の減少、ED(勃起障害)
精神面―不安、イライラ、不眠、憂鬱感、活力の低下、うつ的症状(抑鬱・抗鬱)

テストステロンの分泌低下は30才頃より始まるとされているが、
更年期障害の症状が現れるのは、50才前後の働き盛りの方がピーク
神経質、真面目、几帳面、責任感が強い、競争心が強い、
とくにストレスをためやすい人が発症しやすいと言われている。
また、疲労・歳のせいと片付けられることが多い

皮膚の病気

湿疹

浮腫・紅斑・丘疹・水疱・びらん・痂皮(かさぶた)を作り、治っていく。
原因不明が多い (刺激物質・アレルギー・アトピー素因など)

乾癬(かんせん)

炎症性角化症の一つ。 原因不明 (爪乾癬は爪白癬と間違えやすい)
鱗屑を伴った紅斑で、こすると容易に鱗屑は剥がれる。 痒みを伴う。

爪白癬(つめはくせん)

爪の水虫。 白癬菌というカビ(真菌)が爪に感染した水虫です。
足や手指に感染している水虫が、爪の表面や爪と皮膚のすきまから侵入して爪に感染します。
痛みや痒みはありません。
爪は、白色・黄色に変化していき、厚くなったり表面がざらざらしたりする。
放置すると体の他の部位にもひろがります。
また白癬菌は、切った爪やはがれ落ちた皮膚の中でも生き続けるので、家族にもうつります。

飲み薬・塗り薬で治療しますが、完治まで手の爪で約半年・足の爪で約1年かかります。
時間のかかる理由は、すっかり爪が生えかわって完治といえるからです。
足と手の爪の伸びる早さは異なります。 大切なことは根気よく治療を続けることです。
治療を始めると、根元からきれいな爪が生えてきますので、生まれ変わっていく爪を見るのを励みに頑張りましょう。

その他、感染した場所によっていろいろな呼び方があります。
足の白癬 → 水虫
体の白癬 → ぜにたむし
頭の白癬 → しらくも
陰部・股間の白癬 → いんきん

カンジタ症

酵母性真菌カンジタ属の寄生により起こる。 皮膚・粘膜の感染症。 痒みを伴う。
爪カンジタ、口腔カンジタ、性器カンジタと、どこにでも寄生する。

帯状疱疹

神経節に潜んでいた水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することにより発症。
免疫低下のとき発症し易い。
神経支配領域に一致して、帯状に小水疱・疼痛。
治った後に、強い痛みの「帯状疱疹後神経痛」を起こす事がある。

早期の治療が肝心です。
ピリピリした疱疹が出てきたらすぐに受診しましょう。
重症は入院して点滴・安静治療が必要です。

膿疱症(のうほうしょう)

手のひらや足の裏などに、繰り返し膿疱ができる皮膚炎。 鱗屑・紅斑もみられる。
風邪や扁桃炎・虫歯・副鼻腔炎・中耳炎などがきっかけと言われている。
また金属アレルギーが関係していることもあり、いずれにしても原因ははっきりしていない。
治療は長期に及ぶこともある。(3~4年)

蕁麻疹(じんましん)

痒みを伴う紅班や膨疹で治り難いです。
6ヶ月以上続くものを慢性蕁麻疹、6ヶ月以内に治るものを急性蕁麻疹と呼びます。
食物アレルギー・昆虫アレルギー・職業アレルギーなども蕁麻疹です。

陥入爪・巻き爪

靴による圧迫や深爪など、爪の側縁の皮膚へのくい込みより起きます。
強く痛み、爪の周囲の皮膚が赤くなり・はれ上がります。
悪化すると、化膿して膿をもつこともあります。

陥入爪・巻き爪を解消するために、靴による圧迫を避け清潔にしましょう。
しかし重症の場合は手術が必要です。(部分的抜爪術)
また、白癬菌による爪の変形に続発する巻き爪は、元の病気の治療も必要です。

皮膚科治療に関するおしらせ

尖圭コンジローマが塗り薬で治せます。
一つ一つ焼いて直していたコンジローマも痛み無しで治せるようになりました。

水虫は内服薬で治しましょう。
長年の悩みの種だった水虫が、3~6ヶ月の内服で治せます。

水いぼの治療前は痛み止めのシールを貼りましょう。
痛みが和らぎます。

頑固なニキビ用に、新しい塗るタイプのニキビ薬ができました。
夜お休みになる前に塗り、朝きれいに洗い流してください。
お顔でしたら、昼間はいつも通りにお化粧してかまいません。

ページトップ